BEASTARS(ビースターズ)1巻
舞台は中高一貫のチェーリントン学園。肉食獣と草食獣がともに生活する学校。肉を食べることはご法度の世界。食堂は、草食用と肉食用に分けられているし、食べる場所も分けられている。
食肉目のイヌ科最大であるオスのハイイロオオカミのレゴシ(高等部2年)がこの物語の主人公。
チェーリントン学園は全寮制であるため、レゴシは普段、イヌ科部屋701号室で過ごしている。ルームメイトには、同じイヌ科で実家も隣の幼馴染、ラブラドールレトリバーのジャック。その他には、フェネックのボス、イングリッシュシープドッグのコロ、コヨーテのダラム、プチハイエナのミグノがいる。
レゴシは演劇部で広報・美術チームに所属する。
オスのアルパカのテムも、役者チームに所属する演劇部員だったが、新歓公園の前にチェーリントン学園の第二講義室で殺された。犯人はクラスメートで肉食獣であることは分かっているが犯人は不明。
テムはメスのアンゴラヒツジのエルスが好きで、ラブレターを渡せないまま、亡くなってしまった。レゴシはエルスにラブレターを渡し、テムのやり残したことを達成した。
演劇部は新歓公演の演目アドラーが決まっており、水の精のオディー役がテムだった。テムと争うようにオディー役に立候補していたのがマングースのカイ。
テムの死でオディー役になれると思っていたカイは、役者チームからレゴシと同じ広報・美術チームとすることを役者チーム長のルイから告げられる。結果、テムの代役はゾーイ(中等部)に決まった。
役者チーム長で高等部3年のオスのアカシカのルイは、新歓公演で主人公の死神アドラーを演じる役者であり、ビースターの称号を狙う。
ビースターとは、チェーリントン学園全体を統率する英雄的な存在。歴代ビースター達は、卒業後もスポーツ選手や政治家として世界を牽引する。
演劇部には、部長のペリカンのサヌ、振り付け長のヒョウのシイラ(高等部3年)、
音楽長のアナグマのモキチ(高等部3年)、美術長のクジャクのドーム(高等部3年)がいる。美術チームにはレッサーパンダのファッジ、アリクイのキビもいる。
レゴシは臭いで草食動物か肉食動物か区別がつき、体長や動物との距離、爪の長さ等分かってしまう。
ある日、レゴシは、ドワーフ種のメスウサギのハルと出会い、自分の肉食獣としての本能が目覚める。
レゴシと出会ったハルは、メスの絶滅危惧種のハーレクイン種のミズチの彼氏を奪っていた。
さらにレゴシは演劇用の花を貰うために訪れた園芸部でハルとばったり出会う!
次巻
肉食獣の本性からハルを襲ってしまったレゴシ。偶然再開したハルはどんな反応をするのか?