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今こそ、130年以上も読まれ続けている福沢諭吉の『学問のすすめ』を読もう!

遅ればせながら、初めて学問のすすめを読んでいます。これまで何度もいろんな古典を読みたいと思っていましたが、古典は難解だとイメージがあって手に取りにくかったんです。だけど、この本は読みやすい!現代語訳がいいのかものすごく分かりやすいんです。

この錯綜の時代にこそすぐ役立つ!究極の「生き方」教科書。本書には、抽象論は一つもない。すべて、現在および未来への具体的・実践的提言である。

元々、学問のすすめなんてものは学生の時に読んでおくべきものだったんですが、実は学生時分には本をあまり読むことがありませんでした。本を読むより部活したり友達と遊んだりゲームしたりするほうが大好きでしたので、当然、本を読むことはありませんでした。本を読むようになったのは社会人になってから。学生のときにもっと本を読んでおけばよかった!

この本は、明治初期に書かれたもので、福沢諭吉の主張は一貫して、日本人よ!真に独立しろ!って内容です。中途半端に自ら生計をたてるだけでは動物と一緒。社会に貢献してこそ、日本人なんだという主張。当時は、欧米諸国に負けないように国家国民が邁進していた時代。この本はそんな雰囲気にぴったりな本です。

現代に何がぴったりになるかというと、学校の勉強だけではだめでさらに精進しなさい、中途半端に学問をして途中でやめて就職するのは、もったいない。もっと勉強すれば、もっといい賃金を得て、社会の役に立つ!さらに官に就職するのではなく、民に就職しなさい。国家というのは民から変わっていくんだ、国はそれをサポートするんだということが伝わってきます。

もっともっと勉強していればよかったと後悔する一方、まだまだ勉強していこうと思わせてくれる1冊です。色あせない本ですよ!