公文式教室(くもん)

公文式教室(算数)の学年別学習者数(2018年12月末現在)

公文式教室に通って、半年以上先の学年を超えて勉強すると進度基準認定者となり、進度一覧表(ダイジェスト版)を持って帰ってきます。そこには、学年別の学習者数が記載されてる。

つまり2018年12月時点で各学年でどれぐらいの学習者がいるのか分かります。それを分かりやすくグラフにしてみます。

公文式教室(算数)の学年別学習者数グラフ

結果

  • 小学2年生12月までは、学習者数は増加する。
  • 小学3年生12月以降は、学習者数は減少する。
  • 出生数に対して、最大8.6%の学習者がいるので、40人クラスだと3~4人公文式算数を学習している。

考察

小学2年生までは学習者が増加する。

単純に入会者数が退会者数より多いということです。小学2年生の算数の内容は、以下の通り。

  • 九九
  • 足し算、引き算の筆算
  • 長さ、図形
  • 分数

これが学習内容です。躓きポイント満載です。

まず九九を覚える。単純に暗記作業です。覚える理由が分からない小学生には難しい。

筆算の問題。桁を合わせるという作業が加わります。現在、我が家の5歳長女が公文式で筆算を始めましたが、桁を合わせるのに苦労してます。頭の中で混乱するんでしょうね。それまでは、17+8とか、大きくても20以上までの繰り上がり。一気に合計数字が上がってくると難易度が上がるようです。

長さ、図形の問題。これまで数を数える概念しかなかったのに、幾何の問題です。子どもにとって分野が違って見えるでしょう。

分数の問題。初めて1/2とか基礎問題が出てきます。なぜ半分を1/2って考えるの?自宅でケーキを切って確認してみましょう。

これらの問題をすぐ理解できる子どももいます。元々、本を読む習慣があって、地頭がいい子。教科書を読めば理解できる子どもです。

しんどいのは、この辺りをつまづいて、ご家庭でもお子さんの勉強を見てくださいと言われた場合。あまりに基礎的な問題すぎて、親が教えるのが難しい領域です。図形や長さ、分数の基礎は教えれても、九九を覚えさせたり筆算をしたりまで手が回らない。

どこかに任せようと考えるご家庭がまだ多いのが小学2年生まででしょう。

もしくは、

中学受験を見据えて、子どもの学習習慣を付けておきたいと考えている親御さん。今は学校の授業で、教科書を読むだけで理解しているが、毎日の学習時間が少ないと感じている。

中学受験塾は新4年生(3年生2月)から始まるから、受験勉強を始める前に勉強習慣を付けておきたいという考えですね。

小学3年生12月以降は、学習者数は減少する。

小学3年生の算数の内容は以下の通り。

  • 割り算
  • 表とグラフ
  • 円と球
  • □に隠された数字(方程式の基礎)

小学2年生からの発展内容が多い。小2で躓かない子どもならここでも躓かない子どもが多いのでしょう。親も気にならないレベルだと思います。

小学3年生の秋頃から中学受験を見据えた入塾テストが始まります。公文式を考えるよりも入塾テスト対策を優先するのだと思います。

出生数に対して、最大8.6%の学習者。40人クラスだと3~4人が公文式算数を学習している。

これ多くない??

小学校に行きだしたら、こんなにいるんだな。確かに我が家のご近所さんにも公文式に通ってる子どもはチラホラいるから、小学生に上がって周りの様子が一段と見えてくるようになれば、これぐらいいるなという感覚になるのかもしれない。

学年別基準認定者(半年以上先の学習者)数グラフ

進度一覧表には、進度基準認定者数も記載されています。進度基準認定者とは、半年以上先の学習者です。学習者数も分かるので未達成の学習者数も分かります。

結果

  • 進度半年未満の学習者数は、小学1年生12月末まで増加する。
  • 進度半年以上先の学習者は、小学4年生12月末から減少する。

考察

進度半年未満の学習者数は、小学1年生12月末まで増加する。

新規入会者が増えてます。公文式教室は、「自学自習でサクサク進める」ことが前提にあるので、初めは学年よりも下から始まることがほとんどです。進度が半年未満であることは新規入会者である可能性が高い。小学2年生の12月末では、減少に転じていることを見ると、新規入会者のピークは、小学1年生頃だろう。

進度半年以上先の学習者は、小学4年生12月末から減少する。

進度半年以上先の学習者が減ることは、進度の高い子どもたちが公文式を辞めていることを意味する。小学4年生では、中学受験塾が始まっている。小学3年生12月までは、半年以上先の学習者が増加しているから、中学受験対策を始めた小学3年生から4年生にかけて公文式算数を辞める傾向にある。